1月26日の佐々木俊尚さんのツィートにあったSocialBooks by Rethink Booksを見ました。非常に興味深いティザービデオです。SocialBooksは、場所を共にしていなくとも読み合うことができるアプリだということですSocialBooksは、このエントリを書いている時点ではまだローンチされていませんが、サイトのスライドショーとティザービデオでそのツールのコンセプトを垣間見ることができます。このビデオを見て、電子書籍に関わって考えた3つのことについて書いてみたいと思います。

まずは、SocialBooksのビデオをざっくりと訳してみました。

SocialBooks by Rethink Books

本とは何か
情報の一編か それともコミュニティか
歴史的変化は始まった

かつてグーテンベルクの活版印刷にみられた
そしてまたそれが起こるのだ
デジタル化の波は音楽を襲い、今度は書籍だ

Facebookは5億以上のユーザがいる
国ならば世界で3番目の人口をかかえる
ユーザは、毎日、あわせて185億分をSNSに費やす
最初のテキストメッセージは1992年12月に送られたが
今では、1日あたり60億が送受信されている!
Twitterの80%は携帯電話からのものだ
それはモバイル機器による読書と共有について何を意味するのだろう ?

米国の出版市場規模は400億ドル
デジタル出版は5%以下だ
でも95%は開拓市場ということだ
Appleは80日間で300万台のiPadを売った
2011年は2800万台を見込んでいる

Googleは1200万冊以上の本を電子化し
Barns & Nobleは売上を伸ばしている
Scribd.comは、毎月オンライン上で100万人が著作物を共有している

2008年に275,834タイトルが、伝統的な出版物だったが
1億のブログが日々更新されていた
高等教育の学生6人にひとりがオンラインカリキュラムに登録し
Seton Hall大学は新入生にiPadを供与し
Stanford, Oklahoma State, Princetonといった大学は、タッチスクリーン機器を導入している
彼らは、単に教授から学んでいるだけではない。
お互いに学び合っているのだ

2010年に必要とされた仕事トップ10は2004年には存在しなかった

タッチデバイスは、私たちが読み、学ぶことをどう変えるのだろう

しかし、もし書籍を一緒に読むことができたら?
場所にかかわらずFacebookやTwitterで共有できたら?

友だちの本棚から借り、さまざまなデバイスで読み、分かち合う
著者や経験ある読者によってリアルタイムに更新される

今こそ本を捉え直す時だ

自分がこのビデオに注目した最初の理由は、テクノロジーがこれからどのように人の意識や生活を変えていくのか、を考えさせてくれるコンテンツという点です。電子デバイスをどのように教育に利用していくか、は教育現場において切実な課題です。そこで大事なのは教員に世の中がどのように変わってきているのかをしっかりと認識してもらうことでしょう。有名な2014Did you know?シリーズを見たときに、強烈なインパクトを覚えた記憶がありあります。このビデオ、SocialBooksのティザービデオも、学校の先生が電子書籍とかソーシャルツールをどのように捉えたらいいのか、を考えるきっかけとなるインパクトを持つビデオじゃないかなと思いました。

ふたつめは、電子教科書へのソーシャル機能の付加の可能性についてです。現在、日本の教育現場への電子教科書の導入の検討の動きは昨年からあるのですが、一体どういう風に進んでいるのか、あまりはっきりしません(というか聞こえてきません、教育現場の末端にはね)。導入の狙いは、マルチメディアコンテンツになれば紙の教科書より学習効果が期待できる、というところでしょうか。もちろん、マルチメディア的機能は不可欠な要素でしょう。しかし、SocialBooksが提唱しているような、オンラインで意見交換ができるようなソーシャル機能については触れられていないようです。ソーシャル機能が教科書に加わるといままでとちがった学習方法が生まれて面白いのでは、と思うのですがどうでしょうか。あるいは、そういう機能は既にインフラ化しているTwitterとかFacebookをうまく活用すればいい、と考えているのかな…。

最後に、日本でも自分の書棚をオンラインで公開し、感想を書いて交流できるブクログのようなサービスがあります。私もこの12月から始めましたが、注目すべきサービスです。最初、自分の本棚を公開して感想を書くことは、若干の戸惑もありましたが、アマゾンのレビューのように外部に書くのではなく、自分の書棚に書く訳ですから気楽に書けます。そして、読んで終わりにするのではなく、たとえつたなくても考えたことを文章として残しておくという行為が、実は読書で大切な事だということも再認識できました。中学生の頃よく書かされた感想文も、基本似た様な狙いがあったんでしょう。でも、不特定多数が閲覧できるところは学校の頃の作文とは違いますね。

と、なんとなくまとまらないまま、3点あげましたが、SocialBooksリリースされたら、是非試してみたいなぁと考えた私でした。

追記)このエントリを書くために調べ物をしていたら、「ジェイン・オースティンの読書会」という映画があることを知りました。リアルな読書会の映画なようですが、Trailerを見ていて、結構よさげな感じだったので、今度レンタルしてみようかなと思いました。