学校での学習活動にタブレットを活用する実践がウェブでも多く見られるようになってきました。本校もiPadを導入して、少しづつですが実践を積み重ねてきました。タブレットの学習への利用は、ブラウザやカメラなどもともと入っているアプリや動画アプリをはじめとした無料アプリをインストールして利用している学校が多いのではないかと思います。本校もこれまで導入利用してきたソフトウェアの多くは無料のアプリでした。

しかし、授業でのタブレット利用が増えてくると、機能の充実した有料のアプリが利用したくなってきます。学校のように一括で大量のアプリを導入する際には、手間なく購入でき、確実にライセンス管理できることが重要です。iPadでは、VPP(Volume Purchase Program)に参加することで、有料アプリを含むアプリの購入および保有するiPadへの必要数の配布が可能となります。

この冬休み、本校でようやくVPPに参加することができましたので、そのレポートを残しておきたいと思います。

これからVPPの導入を検討されている学校の参考になれば幸いです。

Apple VPP(Volume Purchase Program)とは

”App Storeにある最高水準のアプリケーションや、魅力あふれるインタラクティブな本を教育に活用しませんか。教育機関全体ですぐに使えるようにするためには、コンテンツの一括購入が最適です。”
-教育機関向けのVolume Purchase Program-

VPPでは、教育機関向けに特別価格でアプリが提供されるプログラムです。アプリの対象はMacとiOSアプリです。

VPPトップページ

VPPの特徴を簡単にまとめると…

  1. VPPにはビジネス向けと教育向けがあります。
  2. MacアプリとiOSアプリを一括購入でき、必要数を配布することができます。
  3. MDM(Mobile Device Management)による、アプリの配布ができる。
  4. アプリはクレジットカート、およびVPPクレジットを利用して購入する。クレジットは教育機関向け正規販売店に発注して購入できる。
  5. 20ライセンス以上の購入で50%オフ(ただし、されないものもある)。例えば、元素図鑑だと1400円のところ、700円で買えます。すばらしい!

VPPは2012年9月には日本でも利用可能となっていました。しかし、当時は支払いシステムがクレジットカードおよびVPP Creditによる購入のどちらかであり、日本の学校で行われている、業者に発注して請求書を受けて支払う、という購入方式による利用はできませんでした(しかも、利用案内ページは英語だった)。その点から、4. にある、教育機関向け正規販売店に発注依頼してVPPクレジットが購入できるようになったことは画期的でした(私はいつから可能になったのかわかりませんが、2014年に入ってからでしょうか?)

VPP参加手順およびクレジット購入の流れ

VPPへの参加の手順およびクレジットの購入の流れは以下のようになります。

①VPPアカウントの作成

VPP専用のメールアドレスを用意します(個人のメールアドレスでなく、教育機関とわかるメールアドレスで、かつVPP専用のアカウントを作成する)。

②アカウントを作成する。

教育機関向けのVolume Purchase Programから、今すぐ参加する> をクリック、Deployment Programのページで、アカウントを作成する。

VPP用アカウントをつくる

③必要事項の記入

教育機関の基本情報と管理担当者(プログラムマネージャ)情報等を入力します。学校代表者には校長を入力します。

④承認待ち

登録が完了すると、VPP参加への承認待ちとなります。VPPアカウントが有効になるために、②で入力した学校代表者(校長)に申請の確認が行く(ちなみにうちの学校ではメールでの確認がくると校長に伝えていたら、電話で確認が来たとのこと)。承認が降りるまで5営業日ほどかかる。

②③のプロセスの間にApple Deployment Programsからメールが下のような順で届きます。VPP用のメールボックスのチェックを忘れないでください。最後のメールでVPPプログラム参加が確定します。

  • 所属する期間をApple Deployment Programへ登録する
  • 登録お申し込みはレビュー中です
  • 追加の詳細情報が必要です
  • 承認されました
⑤VPPクレジットの発注

VPPクレジットを教育機関向け正規販売店に発注します。販売店から、Appleにクレジット発行の連絡が行きます。

⑥AppleからVPPクレジットのメールが届く

Appleから教育向け Volume Purchase Program クレジット処理した伝票をダウンロードできる旨のメールが届く。このメールから.伝票(CSV形式)をダウンロードし、記載されている専用コードを、VPPのページのコード入力ボックスにコピペして、使用をクリックすると、発注額の登録完了となります。

VPPクレジットコード入力ボックス

⑦支払い

支払いは教育機関向け正規販売店経由で。

iPadアプリは、有料なものでも比較的安価なものが多いです。それがさらに半額で購入できれば、1クラス分のiPadの枚数でも購入額はそう大きくならないですみます。iPadを利用している学校は、VPPに参加することで大きなメリットを得られると思います。

どんな有料アプリが学校で利用するのにオススメかは、また別の機会に書いてみたいと思います。

p.s.)VPPクレジットは任意の金額で発注することが可能だということです。学校にとっては無駄なクレジットを購入しないで、その都度必要な額だけ発注できるのもとても助かりますね。