3学期末試験も終わり、システム作業の時間ができたので昨年12月に購入し、年末年始でセットアップできなかったiPad Air2のセットアップ作業が完了しました。備忘録を兼ねてレポートとして残します。

年末年始5日間をかけてセットアップを完了させようと努力しましたが、あまりに作業時間がかかったので完了できず(原因は後述)、3学期の運用開始は諦めました。

2月27日(土)に、iOSコンソーシアムが主催する「学校に導入したiPadの効率的な管理・運用手法を学ぶワークショップ」に参加し、そこで自分が躓いていたところがわかったので、この度、再挑戦となりました。

今回の作業記録(メモ)

1日目 3月3日(木)4h…Apple Configurator2を使い、準備の作業。iOS9.2.1に上げるのに結構な時間かかる。構成ファイル作成。ブループリント作成。

2日目 3月4日(金)4h…端末側にApple IDログイン要求ダイアログ表示。アプリをタップしても起動せず問題。Apple IDログイン要求ダイアログおよびアプリ動作せずの原因究明。構成ファイル作成。ブループリント作成。

3日目 3月5日(土)1h…つづき

4日目 3日7日(月)⇒今日ココ

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  「自分のMacから選択」からアプリを入れる点が一番重要
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流し込んだアプリを起動させようとするとApple IDを要求される現象あり
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グルーピングをしてブループリントにしてみた。
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10台ごとタグを付けてグルーピングをしてアプリを流し込む
今回のセットアップ作業のキモをざっとですが記録しておきます。

  • 復元をかけると3ステップの表示だが1台でも12,3分を要する。1クラス分をかけるとなると相当な時間を覚悟しなければならない。最初の頃、勝手がわからず、何回も復元をして時間を相当食った。
  • Apple Configurator2とiTunesのApple IDは同じものを入れる。
  • 《ココポイント》アプリをブループリントに登録する時には「ブループリントを編集」⇒「新規(名前つける)」⇒「追加」⇒「App」で登録するが、この時に左下の「自分のMacから選択」を選択すること。そのままアイコンから選んでしまうと、アプリをインストールするときにいちいちiTunesの方に取りに行ってしまう。ので、時間が超!かかる。なぜこういう作りにしたのか、イマイチ理解しがたいが、「自分のMacから選択」からアプリを登録していくのがキモ。
  • 学校ネットワークのことを知っておく。アプリがうまく起動しない原因はApple IDの認証ができていないから。うちではProxyの設定でが原因でApple IDの認証に行けなかった模様。設定を解除したら認証されてアプリが起動した。認証がうまくいかない場合はネットワークの設定を見ることも必要。
  • アプリのインストール作業では、ブループリントを適用し、作業の完了音(サブマリン)が鳴っても、すぐにLightningケーブルを外してはいけない。まだ、アプリのアイコンがインストールの途中状態になっている場合があるから。
  • コンソールはApple Configurator2の方が見やすい。タグをつけて10枚毎にグルーピングしてやるとよい。
  • ブループリントは、ベースのアプリ(Googleアプリ群)、Appleアプリ(Keynote, iMovie,GarageBand)に加え、数学アプリ、音楽アプリ、理科アプリ…と教科ごとにグルーピングしたブループリントにしてみた。
  • アプリを流しこんだ最初のiPad数枚は、なぜかiPad Air2でアプリを起動しようとタップすると、Apple ID入力のダイアログが表示された。本来ならばApple Configurator2にApple IDでサインインしているのだから、iPad端末側でApple IDの入力を促されると言うのは解せない。しかし、端末にApple ID認証ダイアログが表示されたものに対しては、入力することでアプリは起動することができた。多くのiPadはそのままアプリを起動することができた。原因はいまだ不明。何か安定していないのか?
  • 初代Apple Configuratorでは、母艦のMBAにエルゴトロンカート接続のUSBケーブルをつなぐと結構な数で接続認識されていない(グレーの丸ぼっち)と表示がされましたが、Apple Configurator2ではすべてのiPad Air2がきれいに接続認識がされました(ちなみに初代では接続認識されない時場合、Lightningケーブルを抜き差しすると認識される)。
  • 1クラス分のiPadに一気にアプリを流し込む事はできない(たしか、初代でもMax30台までだったと思う)。私がやった感じでは20台でもインストールするアプリの個数や容量?で途中でゲージがストップしてしまった。確実に作業をすすめるには10台単位でインストール作業をするとストレスが少なくできます。
  • アプリを数流し込もうとすると結構な時間かかる。今日は42台に47個のアプリの流し込み作業を完了したが、何だかんだで午前10時から夕方7時過ぎまでかかる。ひと仕事です。

おそらく、1台1台をセットアップするのに比べたら、Apple Configurator2によるセットアップができるようになれば、効率的にできます。しかし、学習コストはそれなりにかかります。いったん身につければ間違いなく便利なのですが、私の場合は、試行錯誤しながらのストレスとかかった時間を振り返れば、それなりに学習コストがかかったなと思います。

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うちはエルゴトロンのカート2台でiPadを管理。
しかし、自前でお金をかけず、それなりの数のiPadを確実に管理・運用することを考えるのであればApple Configurator2の利用以外選択肢はないので、自分であれこれやって感覚を身に着けていくしかないと思います。勝手がわかれば、あとの運用ベースになれば楽にできるのではないかと思います(たぶん)。

以上、簡単ですがレポートにしました。私と同じようなところで悩んでいる方の参考になれば幸いです。