8月にブクマしておいてからずっと読めていなかった、New York Times MagazineのFRACTURED LANDS: HOW THE ARAB WORLD CAME APARTをようやく読み終えました。今回は、英語が苦手な人も、それなりに英文読み物を読み切るために使えるツール(Chrome拡張機能)を紹介します。

FRACTURED LANDS: HOW THE ARAB WORLD CAME APARTは、混迷を極めたアラブ世界を1年半にわたって取材し、13年前のイラク侵攻からISISの勃興およびヨーロッパへの難民流入までの現在を綴る、34章25万文字を超える長さの英文読み物です。かなりボリュームのある読み物で400字詰め原稿用紙で600枚以上もあります。時間を見つけてはちょいちょいと読んでいましたがなかなか進まず、本格的に腰を据えて読み始めたのは先週の土曜日の夕方でした。で、読み終えたのは月曜日の午前10時頃。実質かかった時間は1日半でした。ですから、ようやく、というより、一気に読み終えたといったほうが正確でしょうか。

英語の長文を黙読で読むのは、私にとっては、かなり骨の折れる作業です。わからない単語あるたびにその都度、文の途中で止まり、単語の意味を調べながら読む、という繰り返しで、長い期間で少しづつ読み進めるということができず、結局途中で投げ出してしまうことも多いです。では、今回はどうやって最後まで読み終えることができたのか、しかも1日半という短時間で。読み終えるためにツールとして2つのChrome拡張機能を使いました。

使ったChrome拡張機能は、SpeakIt! Weblioポップアップ英和辞典です。

音声読み上げ機能SpeakIt!で英文を読み流し

SpeakIt!をインストールすると、選択した部分を設定した言語で指定した音声で読み上げてくれます。スピードも変えられるので自分の聞きとれるスピードにするといいでしょう。私は、女声で英文読み上げ設定、デフォルトのスピード(1分間で0〜330語)で使いました。音声読み上げはとてもスムーズで聞き取りやすいです。

SpeakIt!の設定画面
SpeakIt!の設定画面

SpeakIt!を使うと、選択した範囲をとにかく読み流していくので、当該のセンテンスをきちんとおって読み進めていかなければなりません。聞いたこともない単語が来てもとにかく読み進めます。大体の文意が捉えられればOKぐらいです。

Weblioポップアップ英和辞典は英語サイトを読む鉄板ツール

Weblioポップアップ英和辞典はマウスオーバーをした英単語の意味をポップアップ表示してくれます。選択したヶ所ひとかたまりを読み終えた後、わからない単語に戻ってポップアップして意味を理解する、という方法ができます。

このテクニックはちょっと難しいですのが、読み上げさせながら、マウスポインタを行間で移動させ、知らない単語の部分でマウスオーバーをして意味をポップアップさせて意味を知るというやり方ができます。これをやると、単語をポイントしたところで目は単語と意味を注視、音声読み上げはそのまま読み上げていってしまうので、すぐにその箇所までキャッチアップします。これも文意が大体でわかればいいので、読むスピードを上げるために、後者の方法メインでやりました。

マウスオーバーすると意味を表示してくれる
マウスオーバーすると意味を表示してくれる

あと、音声読み上げのいいところは、目がつかれたときには、もうテキストの方は読まず、ヒアリングだけで済ませてしまうということもできる点。これもかなり読み進める上で助かります。

ウェブページの文字カウントは かんたん文字カウント で

ちなみに英文記事の文字数はどうやって調べたか?これもChrome拡張機能でできます。かんたん文字数カウント(Chrome拡張機能)を利用すると、ページの文字数カウントしたい部分を選択して「選択したテキストの文字数をカウント」で一発表示されます。便利。

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カウントしたい範囲を選択して右クリックメニューから「選択したテキストの文字数をカウント」

英語の長文を読み進めるためのツールとして、Chrome拡張機能を使った読み流しを紹介しましたが、それとは別にFRACTURED LANDS: HOW THE ARAB WORLD CAME APART自体について述べると、非常に読み応えのあるドキュメンタリーで、改めてアラブの混迷ぶりと、その中で生き延びるために必死な人たちの生々しい姿が目の前に見えるような気がする素晴らしい読み物でした。

こういう現実世界を感じることのできる、骨のある読み物が、日本でももっと紹介されるといいなと思いました。

 

追記)この記事に関連する360VR動画(ファルージャでの戦闘)がNYTから提供されています。このように記事に連動する形で、よりリアルな形で戦場の状況を知る(体験する)事ができる様になっています。新しいジャーナリズムの形だと思います。